リーディングに役立つタロット解説|18 月 THE MOON「曖昧の中の真実」
- 神貴
- 3月30日
- 読了時間: 5分
更新日:4 日前

リーディングに役立つタロット解説
大アルカナの「月(THE MOON)」は、幻想や直感、不安や混乱を象徴するカードです。月明かりは物事を曖昧にし、真実が見えにくくなることを示唆します。このカードが出たときは、目の前の状況に惑わされず、直感を信じながら慎重に進むことが求められます。また、無意識の世界や夢、隠れた心理的要素に関連し、自己の内面と向き合う重要性を示します。心の奥に潜む恐れや疑念を乗り越え、幻想を振り払いながら、真実へと近づく過程を表します。月の影響によって過去のトラウマや未解決の問題が浮上することもあるため、冷静な洞察が必要です。全体的に、このカードは不確実な状況や誤解、誤情報に注意を促しながら、感覚や直感を研ぎ澄ます重要性を教えてくれます。
1. 月(THE MOON)イラストの意味と象徴性
「月(THE MOON)」のカードには、夜空に輝く月、吠える犬と狼、中央に立つザリガニ、そして奥に続く道が描かれています。月は真実を隠し、幻想を生み出す存在であり、直感や無意識の世界を象徴します。犬と狼は人間の理性と本能を表し、月に向かって吠える姿は、不安や警戒心、未知なるものへの反応を示しています。ザリガニは水面から這い上がり、無意識の深層からのメッセージや潜在意識を象徴しています。また、道は遠くの山へと続き、これは混乱の中を進みながらも真実を求める旅を暗示します。この道の先には、明確な答えや真実が待っているかもしれませんが、霧がかかり迷いやすいことを示しています。全体として、現実と幻想の狭間で迷う人間の心理状態を象徴するカードです。
月:幻想や直感、無意識の象徴
犬と狼:理性と本能の対立、警戒心
ザリガニ:潜在意識や無意識の世界のメッセージ
道:真実へと続く道、試練や迷い
水:感情の流れ、無意識の世界
塔(門):未知の領域への入り口、試練の門
2. カードの番号と位置
「月(THE MOON)」のカードはタロットの大アルカナで18番(XVIII)に位置しています。18は「1+8=9」となり、9は完結や悟りを象徴する数字です。しかし、このカード自体は最終的な答えや安定を意味するものではなく、むしろ真実へと至る前の混乱や試練を表します。1は新たな始まりや意志、8は無限やカルマの象徴であり、これらが組み合わさることで「過去の影響から逃れられない状態」や「直感を信じることで突破口を見出す」といった意味を持ちます。タロットの流れで見ると、17番の「星」は希望やインスピレーションを示し、19番の「太陽」は明確な成功を意味します。その間にある18番の「月」は、希望と成功の間に立ちはだかる幻想や試練、自己の内面に潜む影の部分と向き合う時間を表しているのです。
3. 月(THE MOON)の象徴的な役割
「月(THE MOON)」のカードは、幻想と現実の間にある曖昧さを象徴し、直感や無意識の世界とつながる役割を持っています。私たちは普段、論理的思考を重視しますが、このカードが示すのは理性では測れない領域です。夢や直感、感情の揺らぎに敏感になり、それらが真実か幻想かを見極めることが求められます。また、月の光がはっきりとしたものを映し出さないように、現実にはまだ知らないことや隠された事実が存在する可能性を示唆します。このカードは不安や恐怖に支配されることなく、内なる声を信じて前進することの重要性を教えてくれます。混乱の中にいても、正しい道を選ぶ力は自分の内側にあると気づかせる役割を果たします。そのため、変化の時期や自己探求の過程において、重要なメッセージを持つカードといえます。
4. 歴史的背景
「月(THE MOON)」のカードは、中世ヨーロッパのタロットデッキから存在し、初期のタロットでは幻想や欺瞞、不安を象徴するものとして扱われていました。特に、占星術的には月は感情や無意識、夢と結びついており、神秘的な象徴として解釈されてきました。古代エジプトやギリシャ神話では、月は女神アルテミスやイシスと関連し、直感や秘儀的な知識を司る存在とされました。ルネサンス期のタロットでは、「月」は幻想の世界と現実世界を行き来する門として描かれ、不安や錯覚を乗り越えて真実に至る旅を示していました。現代のタロットでは、心理学的な観点から「無意識」や「内なる恐れ」、「精神的な目覚め」を示すものとして広く解釈されるようになっています。
5. リーディングに役立つタロット解説
「月THE MOON」のカードは、状況が不透明で真実が見えにくいことを示唆します。感情が揺れ動きやすく、迷いや不安が生じる時期を意味することもあります。また、直感が重要になる場面であり、目に見えるものだけで判断するのではなく、潜在的なメッセージを読み取ることが求められます。夢や潜在意識の影響が強まるため、過去のトラウマや隠された感情が浮上することもあるでしょう。逆位置では、混乱が収まり、隠された真実が明るみに出ることを示唆しますが、依然として慎重な判断が必要です。
正位置の場合:
幻想や錯覚
直感や夢のメッセージ
迷い、不安、混乱
隠された真実や秘密
感情の揺らぎ
潜在意識の影響
逆位置の場合:
真実が明らかになる
不安の解消
誤解が解ける
直感が鋭くなる
迷いからの脱出

大アルカナ(Major Arcana)
小アルカナ(Mminor Arcana)
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