リーディングに役立つタロット解説|10 運命の輪 WHEEL OF FORTUNE「運命の転換、チャンスの時」
- 神貴
- 3月20日
- 読了時間: 5分
更新日:4 日前

リーディングに役立つタロット解説
大アルカナの運命の輪 (WHEEL OF FORTUNE)のカードは、人生における変化、周期、そして予期せぬ出来事の象徴です。このカードは、運命が常に動いており、私たちの意思を超えた力が働いていることを示しています。好転や悪化といった変化は避けられないものであり、今の状況が永遠に続くことはないという真理を伝えています。また、このカードはチャンスと転機の到来を意味することもあります。流れに逆らうのではなく、変化を受け入れ、その中で最善を尽くすことが求められています。カルマや因果の法則もこのカードの核心にあります。つまり、過去の行動が未来に影響を及ぼすという教訓も含まれているのです。運命の輪は、偶然のように見える出来事にも深い意味があることを示唆します。
1. 運命の輪 (WHEEL OF FORTUNE)イラストの意味と象徴性
運命の輪のカードには中央に巨大な輪が描かれ、その周囲には4つの有翼の存在(天使、鷲、獅子、牛)が聖書の福音記者を象徴しています。輪の中にはヘブライ文字と「TARO」の文字が交差し、神秘の叡智を暗示しています。輪の縁にはスフィンクス、蛇、アヌビスが描かれ、それぞれ知恵、堕落、再生を表します。スフィンクスは輪の頂点でバランスを保ち、知恵と制御の象徴です。蛇は輪の右側を下降し、生命の流転と衰退を示唆します。アヌビスは輪の下部で上昇し、死と再生の力を象徴します。これらすべてが、運命の循環と人生の不可避な変化を視覚的に表しています。
中央の輪:人生の流れ、運命の移り変わり
「TARO」文字:タロット・ロタ(輪)・トーラー(律法)など多義的な神秘の象徴
ヘブライ文字:神の名YHVHを暗示し、神聖な秩序を示す
スフィンクス:知恵と均衡、運命の管理者
蛇(ティフォン):下降するエネルギー、エジプト神話の混沌の神セトを象徴
アヌビス:再生、死と再誕の導き手
四つの有翼の存在(天使・鷲・獅子・牛):福音書の象徴、神の知識の守護者。四大元素と四福音書記者(マタイ=天使、水瓶座、風/マルコ=獅子、火/ルカ=牡牛、地/ヨハネ=鷲、水)
2. カードの番号と位置
運命の輪のカードは、タロットの大アルカナにおいて「10」の番号を持ちます。数秘術における「10」は、1から9までの全ての数の次に現れる完全性の象徴であり、新たなサイクルの始まりと終わりを意味します。1は始まり、0は無限の可能性や空白を表し、この組み合わせは終わりと始まりが同時に存在することを示しています。運命の輪が示すのは、すべてが周期的に巡り、永遠に変化し続けるという宇宙の原理です。この「10」は、ある状況の完成と新しいフェーズの到来を暗示し、運命によってもたらされる転換点や人生の分岐点を強調しています。占いや人生の展望においては、この数字が示すのは、偶然に見える出来事の背後にある秩序と再構成の力です。
3. 運命の輪 (WHEEL OF FORTUNE)の象徴的な役割
「運命の輪」という概念は古代から存在し、ギリシア・ローマ神話の「運命の女神」たちや中世の「フォルトゥーナ」の思想に由来します。中世ヨーロッパでは「運命の輪」は人生の盛衰を象徴するモチーフとして用いられ、王や乞食が等しく運命に翻弄されることを示す寓話として描かれました。タロットにおいては15世紀のイタリア・ヴィスコンティ版に初出し、後にライダー・ウェイト版で現在のような象徴体系が確立されました。アレイスター・クロウリーのトート・タロットでは「フォーチュン」の名で再構築され、カバラや神秘学との関連も強調されました。このカードは時代や文化を超えて、変化と運命の不可避性、そして神秘の働きを象徴する存在として位置づけられています。
4. 歴史的背景
「運命の輪」という概念は古代から存在し、ギリシア・ローマ神話の「運命の女神」たちや中世の「フォルトゥーナ」の思想に由来します。中世ヨーロッパでは「運命の輪」は人生の盛衰を象徴するモチーフとして用いられ、王や乞食が等しく運命に翻弄されることを示す寓話として描かれました。タロットにおいては15世紀のイタリア・ヴィスコンティ版に初出し、後にライダー・ウェイト版で現在のような象徴体系が確立されました。アレイスター・クロウリーのトート・タロットでは「フォーチュン」の名で再構築され、カバラや神秘学との関連も強調されました。このカードは時代や文化を超えて、変化と運命の不可避性、そして神秘の働きを象徴する存在として位置づけられています。
5. リーディングに役立つタロット解説
占いにおいて運命の輪のカードが出た場合、それは予期せぬ変化、チャンスの到来、または人生の流れが大きく転換することを示しています。このカードは、今の状況が大きく変わる兆しであることを暗示し、好機が訪れることもあれば、不安定な出来事が起こる前触れであることもあります。重要なのは、それが必ずしも良いか悪いかではなく「変わる」ということそのものです。また、過去の選択や行動が今の結果につながっているという因果の理解も含まれています。運命の輪は、流れに乗る柔軟さと、変化に対応する覚悟を促します。吉兆として読まれることも多く、特に他のカードとの組み合わせによっては、大きな成功や好転のサインとして強い意味を持つことがあります。
正位置の場合:
幸運の訪れ
運命の転機
チャンス到来
予期せぬ良い出来事
物事が好転する
自然の流れに乗ることで成功する
新たな可能性の開花
逆位置の場合:
不運、停滞
思い通りにならない状況
変化に適応できない
予測不能な問題が発生する
チャンスを逃す
流れに逆らうことで苦しむ
運命をコントロールしようとして失敗する

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